2007.11.29-12.1まで水道橋の在日本韓国YMCAで開催されました。
このアジア宗教者会議には、アジアの国々や世界から約50人の宗教者が集ま り、講演への参加者全体では200余名でした。そこで9条についての講演や話 し合いがあり、最後に記者会見と平和行進をしました。
会議では現実の日本(軍備・軍事費の現実)で、本当に9条があるのか?9 条はどこにいったのか?というガーンという挑戦的言葉がありました。
だから9条を実現していくこと、(守るだけでは弱い!!!)の大切さを確認 しました。
アジアの国々が日本が9条を改悪したらどうなるか、日帝時代の日本にもどる のではないか、との恐れをもっていることもはっきり判って、米国パ
ックス ・クリスティから参加してくださったジーン・ストーケンさんもそれが実感で きたようです。USAの覇権主義についても色々でて、米国の人々は(こんな会
議に出る人々は当然のこと)恥ずかしいと言っていましたし、政府に対してで きるかぎりのことをする、との言葉ももらいました。
世界の国々が9条をもてば戦争なんかなくなるのに、、、それでそのために9 条を世界に広めようとも、、、
辺野古の平良夏芽牧師からのチャレンジも強烈でした。加害者としての視点で の沖縄からの発信でした。朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン・イラク戦争へ
の加担の意識です。また体をはって辺野古の海を守る話も驚嘆すべきものでし た。でもその話を聞いた後、何人かが平良さんに「辺野古まで応援にいけなく
て申し訳ない。祈りしかできなくて、、、」と言葉をかけたそうです。それに 対して休憩後のパネルで「祈りこそ一番大切。宗教者が「祈りしか出来ない」
などと言うべきでない。宗教者なら祈りが大切なはず」と強烈パンチが発せら れました。
その他、高橋哲哉さんの講演で、日本の平和への意識が弱いのは、原爆、空襲 等で苦しんだ人々が戦争が終わってやっと終わった、平和が来たのだ、もう空 襲で苦しむことはない、という被害者の視点で平和を求めてきたからで、加害 者の意識からの平和希求ではないからもろいのだ、と言われたことが印象的で した。
またこんな会議を持ちたいというのが参加者の希望ですが、当面は来年5月4 日ー6日に幕張メッセで行われる9条世界会議を目指すことになります。詳し
くはhttp://www.article-9.org/jp/news/conference.html
をごらんください。
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「9条アジア宗教者会議」声明
2007・12・1
在日本東京韓国YMCA
【日本国憲法9条】
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
9条アジア宗教者会議に参加した私たちは、日本政府にたいして、平和憲法の言葉と精神を尊重し、日本が、これ以上戦争において加害者とならないこと、また憲法の前文に述べられているように、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」を脅かすいかなる暴力の行動にも加担しないことを要求します。宗教者として私たちは、「殺すな」「不殺生」、すべてのいのちを育むという教えは、憲法9条と共鳴していると信じます。
この会議において、私たちは、戦後62年を迎えた今日、日本政府が猛スピードで戦争への関与のかたちを変貌させようとしていることに気づかされました。日本政府は憲法9条を変えることによって、「戦争への加担、協力」から、自ら「戦争をする国」へと変貌しています。
私たちは、平和は決して軍事力では実現しないこと、忍耐深い対話と多様性に開いた対話のみが、正義、平等と相互の尊敬をもたらすことを確認しました。
日本政府による現在の動きが、米国の「世界的国防態勢の見直し」と直結していることは言うまでもありません。日本は、東欧から中東、インド、東アジアにいたる「不安定な弧」における軍備態勢の確立を支え、協力しています。アジア・太平洋地域では「朝鮮戦争以来最大」の大規模な米軍再編が行われ、これによって日本がミサイル防衛体制、反テロ体制、破壊作戦、情報収集、大量破壊兵器整備に全面的参加を実現し、日米新ガイドラインに基づき、自衛隊と米軍の一体化によって、米軍が日本国内の港湾、空港、道路、水路、空路、電波網をコントロールし、自由に使用することができるようになっています。
これらの動きに呼応して、近年、日本では、愛国心を強調する「日の丸・君が代−国旗・国歌法」、「盗聴法」、「有事法制」などが制定されました。 さらに、愛国心教育を軸として「教育基本法」が制定され、さらに政府は9条を焦点とする憲法「改正」への準備を進めています。憲法「改正」を目的とした国民投票法が、2007年5月14日に成立して、改憲への道が大きく開かれ、平和憲法の「改定」は現実的な政治日程に組み込まれています。
このような危機的現状にたいして、宗教者は座視していることは許されません。それぞれの宗教の教義に基づき、
キ 「戦争は犯罪」であること
キ 戦争においては殺される者の体も、殺す者のたましいも失われることを確認します
キ 私たちは、いつ、どこでも憲法9条の理念を真剣に生き、実践すること
キ あらゆる暴力の被害者のいのちと尊厳を守ることを誓います
アジアと世界の宗教界は、「9条アジア宗教者会議」への招きに応え、韓国、沖縄、台湾、香港、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インド、スリランカ、米国、英国、スイス、ドイツから日本に参集しました。2007年11月29日から12月1日まで、東京の在日本韓国YMCAホテルを会場にして、約220名が参加し、参加者は基調講演、パネル討論、発題に耳を傾け、平和コンサート、祈りの集い、平和巡礼を共にし、フィリピン、ビルマの参加者からの緊急アッピールを受け、行動計画を協議しました。また、私たちはこのような集いを今後も継続して開催することを確認しました。
私たちは、今、「非暴力・平和」への動きを推進するために行動することを決意して、以下を要請し、呼びかけます。
I 日本政府にたいして要請します
@ 憲法9条に基づき、外国との条約、協定を見直し、正しいあり方に訂正する
A 米国一辺倒の外交政策を、とくに東北アジアに視点をおいた平和外交に変える
B 沖縄の基地建設を中止し、基地の全面廃止にむかって、縮小を実現する
C 海外派兵の撤退
D 軍備放棄にむけて、現存する自衛隊を災害援助隊とする
E 国民投票法の白紙撤廃
F 日本が犯したアジア太平洋地域の人びとへの加害責任を認め、国会で謝罪決議をする
G 外国籍の人びとを、不信と疑惑の対象とする指紋押捺を義務づける現行の入管法を撤廃する
II 日本の宗教界、宗教者に呼びかけます
@ 市民による平和運動に連帯する。特に、2008年5月幕張において開催される9条世界会議に参加する。
A 祈りと共に、平和の実現に取り組み、全てのいのちを大切にする。
B 次世代の若者に加害の歴史的事実を伝える。
C 各宗派、教派、団体は、それぞれの地域で「非武装地域宣言」に向けて努力する。
D いのちが大切にされ、平和が実現されるために、各宗教指導者間の霊的な連帯を強める。
E 異なる宗教的伝統に基づいた議論及び新たな平和教育を創出し、平和をつくり出す教育に積極的に関与する。
III アジア、世界の宗教界、宗教者に呼びかけます
@ 憲法9条を全人類の財産として大切にし、世界に9条ネットワークをつくる。
A 各国の憲法の条文に戦争の放棄と非武装の条項が加えられるように働きかける。
B あらゆる機会に戦争放棄を公けに呼びかけ、人類の歴史に新しい道を開く
C それぞれの置かれている地域、社会において祈り、非暴力と平和のために行動する平和の日をアジアにおいて設定する。
D 宗教が暴力を固定化し、悪用される時、宗教者はその宗教のために立ち上がり、共犯者としての行いを悔い改める。
E 日本政府に対して憲法9条を保持し、生きた現実となるように働きかける。
F 世界における人権侵害に関しての情報を共有し、祈りと共に民主主義を促進するための抗議行動を組織する。
G 憲法に反し、非道徳的な戦争行為、政策を明らかにする民衆の国際平和法廷を設立する。
H 共に良心的兵役拒否の道を模索する。
「9条アジア宗教者会議」参加者一同
2007年12月1日
日本、東京