谷大二司教

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<難民移住移動者委員会 委員長谷大二司教のメッセージ>

国境を越 える人々とともに

<「国際協力の日」は「難 民移住移動者の日」に変わりました。>
日本カトリック司教協議会は今年から (旧)「国際協力委員会」を「難民・移住・移動者委員会」と名称変更しました。そ れに伴い、「国際協力の日」は「世界難民・移住・移動者の日」となりました。名称 変更によって、この委員会が果たすべき役割、対象が明確になりました。次の3つの 分野に分けられる、国境を超えた人々の司牧です。

1.世界には1210万人の難民がいます。
アジアではアフガニスタン難民を中心に840万人が難民としての生活を 余儀なくされています。キャンプでは食料、水、医療、教育などさまざまな困難を抱 えて生活しています。日本にもアフガニスタン難民が来ています。しかし、彼らは政 府による難民認定が難しく、未認定のまま不安におびえています。

2.海外からの移住者によって日本の教 会は多国籍化しました。
経済的な理由や結婚、勉 強などのため、海外から渡ってきた移住者が多くいます。また、1万人のベトナム・ カンボジア難民の日本定住者もいます。その中には、家族との離別による孤独、不安 定な法的地位による生活不安、異国での長期生活による精神的障害などを抱える人た ちも少なくありません。また、子どもたちの教育の問題など多くの困難を抱えていま す。

3.移動者は主に船員司牧を扱って います。
船員たちは家族と別れ、過酷な環境のも とでの長い船旅を余儀なくされています。彼らにとってのオアシスは不案内な港での つかの間の停泊です。ミサの参加も、人と話すことも、必要な買い物もままなりませ ん。

<聖家族は難民・移住者として生活 しました。>
マタイ福音書によると、イエスの家 族はエジプトに避難生活をしました。またエジプトからイスラエルに戻りますが、生 まれ故郷ベトレヘムには住めず、ナザレという村に住みました。イエスはこうしたの 生活の視座からイスラエルの社会を見ていたのではないでしょうか。聖家族の生活 は、まさに現代の難民、移住者と同じです。
ルカ福音書によると、羊飼いたち は誕生したイエスに面会します。この人たちが、真っ先にイエスのもとにはせ参じた 人たちでした。この羊飼いたちと船員たちとは、仕事の性格によって置かれる過酷な 生活状況や信仰生活の悩みに共通するものがあります。
わたしたちもこのイエ スの視座に近づくことによって、より多くの恵みが与えられるでしょう。国境を超え る人々とともに歩むために、皆様の献金、司牧協力、祈りをお願いいたします。
2001年9月23日


日本カトリ ック難民・移住・移動者委員会
委員長  谷 大二


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