ヒナの体〜卵歯とそのう〜

卵歯

嘴には、卵から孵る時に使った
"卵歯"があります。

上嘴の先の方にある
ぽつっとした白いとんがりが
卵歯です。
そのう

のど下のふくらみは、
"そのう"という餌袋です。

餌を消化する器官に送る前に、
いったんためておく部分です。

まだ羽毛が生えていない
時期のうちは、よく観察できます。

嘴と卵歯の様子。
生後3日目(左)の嘴と、2日目(右)の嘴。

孵化して数日は、下嘴の方が長いです。
てこの様に下嘴を支えにして殻を割るためだったのでしょうか。

卵歯は、生後2週間ほどで無くなります。
孵化11日目の嘴。卵歯が丸く残っています。
このヒナの卵歯は、16〜17日頃に無くなりました。
13日目の嘴。卵歯はきれいに取れています。
左の写真とは別のヒナです。
餌の入っているそのう。
写真のヒナ(孵化5日目)では親のミルクを貰っているので、
貰ったミルクの色が透けています。
ほぼカラのそのう。
いつ見てもこの状態の場合は、
親の餌が足りないか、ヒナの発育が悪くないか、要注意。
貰う餌が普通の餌(穀物)だけになると、こんな感じ。

写真は孵化13日目のヒナ。

ヒナを人工的に育てる場合は、消化不良を起こすのをふせぐため、
必ず前回あげた餌がそのうに残っていない事を確認してから、次の餌をあげましょう。